2歳前後でやってくる、アレもコレもイヤ!ソレもイヤ!全部イヤ!!のイヤイヤ期。あまりのひどさに、こちらまで投げ出したくなってしまいますよね。いずれ過ぎ去るとわかっていても、ツライ!みんなはこんな大変な時期を、どうやって乗り越えているのでしょう。
目次
なぜイヤイヤ期がやってくるのか
つい最近までなんでも素直にしていたのに、突然「イヤ」と言われたら、誰だって驚きます。毎日「イヤ」と言われ続けて、心が折れそうになったり、つい声を荒げてしまうことだってあるはずです。あんなに可愛かった我が子が、時には憎たらしく思うようになってしまっても、自分を責めなくて大丈夫です。
イヤイヤ期とは
イヤイヤ期は、子供の成長にとって大切な期間と言われています。自己主張が始まる頃になると、とにかく自分でやりたい!やってみたい!という思いが生まれます。それを先回りして大人にされてしまうと「イヤ」になります。食べたいおやつがあるのに買ってもらえないから「イヤ」と怒ります。今日はその服を着る気分じゃないのに、勝手に持ってきたから「イヤ」、抱っこして欲しかったのにベビーカーに乗せようとするから「イヤ」。時には親が理不尽に感じることも「イヤ」、些細なことでも「イヤ」なのです。
本当は1つ1つ意味があるけれど、うまく言葉で説明出来ないから「イヤ」ばかりになります。子供の精一杯の自己主張なのです。
語彙が増えて自分の気持ちを言葉で伝えられるようになったり、自分のことがスムーズに出来るようになってくれば、自然とイヤイヤ期は終わりを迎えます。だからイヤイヤ期が始まったら、まず喜びましょう!あなたのお子さんが健全に育っている証なのです。そして今まさにぐんと成長しようとしているのです。
中にはイヤイヤ期が目立たない子も
念のためお伝えしておきますが、性格がおとなしくて、イヤイヤ期の目立たない子もいます。それまでに上手にサポート出来ていたおかげで、自立心が満たされている子も、イヤイヤ期は目立ちません。ですからイヤイヤ期がやってこなかったことに、心配する必要はありませんよ。
イヤイヤ期がやってきたらどう対処する?
大切な期間とわかっていても、毎日の「イヤ」の連続は大変ですよね。そんな時に出来る、上手な対応とはどんなものでしょう。
子供の気持ちを受け止める
頭ごなしに「ダメ」と言わず、一度は必ず子供の気持ちに共感しましょう。その上で「こうしたかったんだね」と子どもの気持ちを代弁すれば、わかってもらえたと安心して落ち着きます。子供は決してワガママで泣き喚いているわけではないのです。ただ、気持ちをコントロールする方法を知らないだけなのです。
焦らせずに見守る
子供が一生懸命自分で行っている時に、「早く」と急かすのは厳禁です。時間がないのなら、時間に余裕を持てるように、自分の過ごし方を見直してみましょう。行動は早め早めを心がけて、時間に余裕が持てれば、無駄に急かすことを避けられますよ。
また、やらせた方が結果的に早く済むこともあります。「急がば回れ」です。
外出先なら、落ち着いた場所へ移動する
人通りの多い場所やお店の中でイヤイヤが始まると、周囲の人の目が気になって、親も余計にキツイ言い方になってしまうことがあります。そうならないように、お店から出たり、人通りの少ないところへ移動して、子供の様子を見てください。親も子も落ち着くことが出来るので、イヤイヤが少しでも早くおさまります。
怒りに怒りを返さない
あまりのイヤイヤに腹が立って、「もう知らない」とか、「置いて帰る」など突き放したり見捨てるような言葉を投げかけてしまったことはありませんか?子供は置いていかれたくないから一時的に諦めることはあっても、成長と共に本当に置いて帰ることはないと学んでしまったら、この言葉は効かなくなります。効かないどころか、脅して言うことを聞かせればいいという、間違った方法を覚えてしまいます。
先にある楽しいことを伝える
目の前のイヤなことを頑張れば、その先には楽しい事が待っている!と子供に教えてあげましょう。今お菓子は買わないけど、家に帰れば大好きなお菓子があるよ!と教えてあげるのです。その時は気持ちを抑えられなくても、その経験を繰り返す事で、子供はイライラしても楽しいことに目を向ければ気持ちが切り替わることを学んでいきます。
自分の気持ちを客観的に見つめよう
イライラの原因を考える
イヤイヤ期のお子さんにイライラしてしまったら、そのイライラの原因を考えてみましょう。例えば、時間がないのに、靴を自分で履くと言って譲らないケースで考えてみましょう。
- そのまま子供に任せておくと、電車に乗り遅れそう
- ↓
- 電車に乗り遅れると、約束の時間に間に合わない
- ↓
- 待ち合わせの相手を待たせることになる
- ↓
- 相手に悪いと思うから、イライラする
この場合、待ち合わせの相手や待ち合わせた理由にもよりますが、相手に先に遅刻すると謝ってしまった方が、案外スムーズに事が進みます。先に謝ってしまうことで、親も諦めがついて、子供の気持ちに寄り添えるようになるのです。
イライラの原因の多くが、自分の思い通りに進まなかった時に起こります。でも子供が全て親の言うとおりに動いたら、それは逆に怖いですよね。小さな子供は、予想の斜め上をいく生き物です。予定通りにいかないのが、子供なのです。
正解の対応は1つじゃない
子供がイヤイヤと言い出した時の対応は、正解が1つではありません。前回はコレでうまく機嫌が直ったけど、今回は無理だったということもあります。親はあの手この手で気をそらしたりなだめたりしながら、やり過ごすしかないのです。その中で、もちろん失敗することもあるでしょう。怒りすぎて自己嫌悪になる日あると思います。
でもそうやって悩んで必死に向き合っていくことで、親も親として成長していきます。悩んでいる時点で、あなたはとてもステキなお母さんやお父さんなのです。
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