健康志向が高まる現代では、さまざまな健康法や健康食が人気を集めています。ローフードもその1つですよね。ブームになったのは2000年代になってからですが、実はローフードは大変歴史のあるものなのです。
目次
ローフードについて
まずは、ローフードについて解説します。
ローフードとは?
ローフードのローは、「RAW」=「生」のことです。つまりローフードは、火を通していない生の食べ物のことを指します。
古代ギリシャの哲学者ピタゴラスやソクラテスは、生のままで食べることの大切さを説いていたと言われており、それがローフードの原点とされています。
その後、ハリウッドセレブたちがローフードを実践していることなどから話題になり、日本でも多くの人に知られるようになりました。
ローフードのメリット
ローフードのメリットは「酵素」抜きにしては語れません。
人の酵素には消化酵素と代謝酵素の2種類の酵素があります。消化酵素はアミラーゼ、ペプシン、リパーゼなど、食べたものを消化するため分泌される酵素です。代謝酵素は、呼吸や血液の循環、毒素の排出し、ホルモンの分泌や栄養の吸収など、その全ての働きに関与している酵素です。どちらも生きていくために欠かせない働きをしています。
ただ、この酵素は1日に出る量が一定とされています。つまり消化酵素が多く分泌されれば、代謝酵素が減ってしまうのです。体を健やかに保つためには、代謝酵素にしっかり働いてもらう必要がありますよね。そこでローフードです!
肉類や加工食品、乳製品、砂糖たっぷりのお菓子などはたくさんの消化酵素を必要とします。しかし、生の野菜や果物には食物酵素があるため、消化するために消化酵素をあまり必要としません。ですから、生の食べ物をたくさん食べることで消化酵素を減らし、代謝酵素を増やすことが出来るのです。
代謝酵素が増えれば毒素をしっかり排出し、新陳代謝は活発になります。そして美肌やダイエット効果、体質改善効果につながるとされています。

代謝酵素を増やすために生の野菜や果物を摂りましょう!
ローフードの取り入れ方
いきなり全てをローフードにするのはハードルが高く、また長続きしない可能性も高くなります。ローフードをこれから始める人にお勧めなのは、1日1食をローフードに変える方法です。
具体的にどんなものを食べるの?
ローフードの基本的な考え方は、野菜や果物、ナッツ類、海草、種子、低温圧搾した植物オイルなどを、生または生に近い形で食べることです。ローフードは全く手を加えない料理ではなく、48度未満で調理するのはOKです。高温での加熱調理を避け、食物に含まれているビタミンやミネラル、食物酵素を破壊しないことが大切とされています。
肉や魚、乳製品は基本的に食べません。言うなれば「非加熱ベジタリアン食」といったところでしょうか。
取り入れやすいのは、朝食です。朝食をサラダや果物にするだけで、1食はローフードで済ませることが出来ますよ。

高温での加熱調理を避け、生または生に近い形でいただきます
ローフードレシピを探す
家でローフード料理を作るなら、レシピ本を買っても良いですが、今は簡単にインターネットでも検索出来ますよ。
例えば「クックパッド」でもローフードメニューは紹介されています。
また、ローフードに関するさまざまな情報を提供している「Raw- Life」のホームページや、「村上農園」のホームページもお勧めです。
ローフードレストラン
自分で家で準備するのを難しく感じる人は、外食の際にローフードレストランを選んでみるのもお勧めです。
「RainbowRawfood(レインボー・ローフード)」
東京恵比寿にある「レインボー・ローフード」は、家庭的でお手頃価格のローフードを提供してくれるローフードレストランです。美味しいローフードを楽しめるのはもちろん、ローフードの素晴らしさを知ってもらうためにローフードマイスター検定資格・認定講座やイベントも開催しています。
また、「Uber Eats」による宅配も行っていますので、お近くの方は是非お試しください。
「Tree of Life(ツリーオブライフ)」
ローフード&ベジカフェの「ツリーオブライフ」は東京世田谷にあります。ロースイーツのお茶会や毎月テーマのあるローフードテーブルなどを開催し、人気を集めています。

東京都内のローフードレストラン
比較的ガスや電気を調理に使用しない非加熱のローフードは、体に良いだけでなく地球にも優しいローエネルギーでもあります。ですから、これからの時代とマッチした食生活であると言えるかもしれません。
人も地球も大切に出来るローフード、あなたも是非始めてみませんか。