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旬のものを美味しく楽しみましょう
旬の時期に旬のものを
旬の野菜・果物を食べましょうとよく言われます。それはなぜでしょうか?栄養素が一番多く含まれ、その野菜・果物の良さを最大限に受けることができるからです。
例えば夏野菜はそれぞれの栄養素はもちろんのこと、体をクールダウンしてくれる効果があります。夏は外気も体温も上がります。その時に瑞々しいトマトやキュウリを食べることで、水分補給、そして体温上昇を抑える効果を発揮します。逆にとらえると、食べ過ぎるとお腹が冷え、お腹をこわすことに繋がってしまう場合もあります。しかし、栄養素や環境に対応するためには旬の時期に旬のものを摂ることをお勧めされるのです。

旬の時期に旬のものを美味しくいただきたいですね
『新』がつく野菜が登場
豊富な春の新物たち
春のこの時期には新じゃがいも、新玉ねぎ、新キャベツ、新人参、新ごぼう、新しょうがなど「新」のつく野菜が出てきます。今回はその中でも手軽にたくさん出てくる新じゃがいもと新玉ねぎについてご紹介しましょう。
新がつく野菜『新じゃがいも(新じゃが)』
調理次第で様々な食感に
皮がとても薄く、水分が多いのが特徴です。ビタミンCが多く皮が薄くて皮ごと食べられるので、更に栄養素が効率よく栄養が摂れます。ただ、水分が多いため長期保存は適していません。購入したらできるだけ早く食べるようにしましょう。
新じゃがはシャキシャキとした食感が楽しめたり、もちもちした食感を楽しめたりと調理によって食感と味わいが楽しめます。
【レシピ】新じゃがもち

新じゃがもち
レシピ
【材料】
- 新じゃがいも 3個
- 醤油 お好み
- 七味 お好み
- 三温糖 大さじ2
【作り方】
- 新じゃがいもを茹でて皮を剥き、粒がなくなりモチモチになるまで練ります。(新じゃがいもだからモチのようになります。これはでん粉の状態の違いによるものです)
- 食べやすい大きさに丸めて平らにし、焼きます。
- 表面にしょう油を塗ってひっくり返し両面焦げ目が付いたら完成です。お好みで七味をかけてください。
【レシピ】新じゃがレアチーズケーキ

新じゃがレアチーズケーキ
レシピ
【材料】
- 新じゃがいも 2個
- 卵黄 1個
- クリームチーズ 200g
- 牛乳 200cc
- グラニュー糖 65g
- 粉ゼラチン 5g
- 生クリーム 200cc
- お湯 60cc
- レモン汁 適量
【作り方】
- 粉ゼラチンはお湯で溶かしておきます。
- クリームチーズ、グラニュー糖とボウルに入れて、泡たて器で混ぜます。そこに生クリームを少しずつ加えながら混ぜます。
- 別ボウルに卵黄と茹でてマッシュしたジャガイモを入れてよく混ぜます。
- 牛乳を沸騰直前まで温め、③と混ぜて弱火にかけます。
- ひと煮立ちしたら①を加えてよく混ぜ、②とレモン汁を混ぜ合わせ、容器に流し入れて冷やして完成です。
新がつく野菜『新玉ねぎ』
ジューシーで止まらない美味しさ
普通の玉ねぎは収穫してから1ヶ月ほど乾燥させるので皮が茶色で保存性を高めていますが、新玉ねぎは薄い色。収穫したてをそのまま販売するので、水分がたっぷりジューシーで生でも辛味が少なく火を入れるととろっとします。

収穫時期の新玉ねぎ畑 葉がねたら収穫の合図
収穫の時期ということもありますが、先日私が訪問した淡路島の産地では時期によって品種を変え栽培しているとのことでした。伺った時は丸かじりしてもフルーツのように食べられる品種で、ガブリといくと果汁というか野菜汁が滴り落ちるほど水分が多く、そして甘さを感じる新玉ねぎでした。畑を見て玉ねぎの葉がねたら収穫時期ということで、それをいくつか持ち帰ってスライスして試食しました。止まらない美味しさです。

スライスした新玉ねぎにかつおぶしを合わせてシンプルに頂く
ジューシーで辛味が少なく食べやすいこの時期の新玉ねぎをまるごと食べなければもったいない!ということで、レシピを2つご紹介しましょう。
【レシピ】まるごと新玉

まるごと新玉
レシピ
【材料】
- 新玉ねぎ 1個
- バター 適量
- 醤油 適量
【作り方】
- 新玉ねぎは皮をむいて上下根などを切ります。
- 上の部分に十字の切り込みをいれ、ラップをふんわりとかけてレンジ600wで5分程加熱します。
- 中まで火が通ったらバターとしょう油をかけて完成です。
【レシピ】新玉紅茶ケーキ

新玉紅茶ケーキ
レシピ
【材料(20㎝パウンド型1個分)】
- 新玉ねぎ 2個
- 牛乳 100cc
- 紅茶のティーパック 2個
- レモン(皮) 1/3個
- 砂糖(a) 大さじ3
- (A)薄力粉 160g
- 砂糖(b) 35g
- ベーキングパウダー 5g
- 卵 2個
- 油 大さじ1
【作り方】
- 新玉ねぎは1個はすりおろしにし、1/2個は粗みじんにします。残りの1/2個は繊維に沿って縦にスライスします。
- 牛乳を温めて、紅茶のティーパックから取り出した茶葉を入れて混ぜます。
- (A)に新玉ねぎの粗みじんを加えてよく混ぜます。
- 型に③お流し込み、その上から新玉ねぎのスライスをのせさっくりと混ぜます。
- 180℃で余熱したオーブンで40分ほど焼きます。
- レモンの皮を細かく切り、すりおろした新玉ねぎと砂糖(a)を鍋に入れて煮つめ、お好みで⑤にかけて完成です。
野菜や果物の旬を知りましょう
「今が美味しい!」という野菜たちの声を聞いて
どの野菜もですが、時期のものを時期に食べることは人間が昔から行ってきたことです。今は贅沢な時代で、どの時期にも基本的な野菜たちは食べることができます。しかし、彼らには得意な、自分の力を発揮できる時期が絶対にあります。それを素直に美味しく頂くことが野菜にとっても、私たちにとってもプラスの効果があるということです。
夏の時期が旬と言われるものが冬旬になるはずもありません。最近は天候、環境の変化により少し時期がずれたりしますが、彼らの得意時期が完全に変わるということはありません。
是非皆様も旬を知り、そして野菜・果物の声を聞き触れてみてください。すると「今美味しいのよ!」という彼らのささやきが聞こえてくるかもしれませんよ。